「#ステイコネクテッド」~アウトドアでクマと正しく付き合うための6つの原則〜
アウトドアを楽しむ私たちにとって、日本各地に広がる豊かな自然環境はかけがえのない存在です。そしてその自然は、クマをはじめとする多くの野生動物たちの大切な生息地でもあります。
近年、全国各地でクマとの遭遇や事故の報告が増加しています。こうした状況を受け、CAJでは自然環境の保全活動に取り組むとともに、アウトドアを楽しむ一人ひとりがフィールドに潜むリスクを正しく理解し、自らの責任で安全管理を行うことの重要性を呼びかけています。
自然の中で過ごす時間をより安全で豊かなものにするために大切なのは、過度に恐れることではなく、正しい知識を持って自然と向き合うことです。CAJはその考え方を広く共有するため、『#ステイコネクテッド ~アウトドアでクマと正しく付き合うための6つの原則~』を発表しました。
私たちもこの取り組みに賛同し、自然を楽しむすべての方々が「正しく怖がりながら楽しむ」ための知識と意識を広げていきたいと考えています。ぜひ、フィールドへ出かける前にクマとの共存について学び、安全で責任あるアウトドア活動につなげていきましょう。今回は、CAJが提唱する「アウトドアでクマと正しく付き合うための6つの原則」をご紹介します。
アウトドアでクマと正しく付き合うための6つの原則
1. 出かける前に、そのフィールドを知る
目的地にクマが生息しているか、直近の出没情報がないか、事前に必ずフィールドの管理者や自治体の情報を確認しましょう。
クマがいるかもしれないという「ハザード(危険)」を正しく認識し、リスクが高いと思ったら、迷わず計画を変更しましょう。自分自身でリスクマネジメントを行うことが、アウトドアを楽しむための第一歩です。
2. あなたの存在をクマに知らせる
クマの多くは人間を避けたいと思っています。見通しの悪いトレイルやカーブ、クマの活動が活発になる早朝や夕暮れ時などでは、熊鈴やホイッスルを鳴らしたり、手を叩いて音を出したりして、自分の存在をクマに知らせ、不意な遭遇を防ぎましょう。
3. 絶対に、人間の食べ物の味を学習させない
食事の汁や食べ残し、ゴミの放置は厳禁です。匂いに誘われたクマが人間の食べ物の味を学習してしまうと、人間と食べ物を結びつけるようになり、人を恐れない危険な個体を生み出す原因となります。持ち込んだ食べ物やゴミは、必ずすべて持ち帰りましょう。野営を伴う場合はフードストッカーの利用も検討しましょう。
4. 遠くで見つけたら、静かに立ち去る
距離のある場所でクマを見つけた場合、写真や動画を撮るために近づくような行動は絶対にしてはいけません。クマを刺激しないよう、静かにゆっくりとその場から離れましょう。もし子グマがいた場合、近くには神経質になっている母グマが必ずいるため、速やかにその場を離れてください。また、フンや足跡などクマの痕跡を見つけたら立ち去りましょう。
5. 近くで遭遇したら、走らない・背を向けない
万が一、至近距離で遭遇してしまった場合、慌てて背を向けて走って逃げるのは非常に危険です。走って逃げるものを追いかけるというクマの本能を刺激してしまいます。落ち着いて低い声で話しかけ(自分が人間であることを知らせ)、クマから目を離さず、ゆっくりと後ずさりをして距離をとりましょう。
6. 万が一の攻撃に備え、防御手段を身につける
クマが向かってきた場合、クマ撃退スプレーを持っていれば、有効射程距離(5mが目安)まで引き付けて顔に向けて噴射します。それでも避けられない攻撃を受けた際は、うつ伏せになり、両手で首の後ろをしっかりガードし、背中のリュックを盾にして急所を守る「防御姿勢」をとってください。
豊かな自然環境は、適切な知識と準備があってこそ安全に楽しむことができます。餌付けをしたり観察目的で接近したりつきまとうことをやめるよう法令で規制されてる場合もあります。一人ひとりが野生動物の生態を尊重し、行動規範を守ることで、人もクマも不要な悲劇を避けることができます。正しく知り、正しく怖れて、素晴らしいアウトドア体験をお楽しみください。
自然を楽しむことは、その環境やそこに暮らす生きものたちへの理解を深めることでもあります。クマをはじめとする野生動物との適切な距離感を学び、一人ひとりが正しい知識と意識を持つことで、より安全で豊かなアウトドア体験につながります。これからも当社は、自然環境の保全とアウトドア文化の発展を応援するとともに、自然と共生するための学びや情報発信を続けていきます。





